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個々の選手に好不調は当然ありますし、打線全体が打てない時期も当然あります。そういう時は勝てませんではダメなんですよ。
私が思い出すのは、V9時代の牧野ヘッドコーチの野球ですね。 1塁に走者が出たら、ヒットエンドランを掛けて走らせるんです。そうすると、二塁手か遊撃手のどちらかがセカンドベースに入らないといけない。当然、そこのポジションが空いてしまう。そこに上から叩いても、引っ掛けてでも内野ゴロを転がす。そうすると、そこに野手がいないわけですから、平凡なショートゴロやセカンドゴロが外野に抜けてしまうわけです。そうして3塁1塁のチャンスが作れる。
何度も書いてますが、これこそが本当の「スモールベースボール」なんですよ。牧野ヘッド曰く「クリーンヒットを打つのは容易ではないが、セカンドゴロかショートゴロなら打てないことはない。」そのための練習をシートバッティング形式で、キャンプで徹底的にやったんですね。
そうやって、打線が不調な時でもしぶとく何点かをもぎ取って、大きな連敗を防いだわけです。これがあったから、9年も続けて優勝することが出来た。普通にやっていたんでは、主力選手の何人かが不調なシーズンは優勝出来ていませんよ。
タイガースは元々、一部の例外的なシーズンを除けば、打てないチームですから、この牧野ヘッドの野球を真似るべきなんです。そのための練習をキャンプでしっかり行うべきなんですよ。
たとえば、佐藤輝明ですが、「佐藤シフト」で野手が右寄りに守ってるんでしょう? ショートの定位置が空いてることが多いそうじゃないですか。だったら、ショートゴロを打つ練習をして、先頭バッターで出塁すべき時は、ショートゴロを打って「レフト前ヒット」にして出塁し、得点圏に走者がいるときは、ショートゴロを打って「レフト前のタイムリーヒット」にして走者を還せばいいんですよ。その方が点が入りますよ。ホームランを打つよりもショートゴロを打つ方が簡単なはずです。勿論、それが続けば、相手チームは「佐藤シフト」をやめるでしょう。そうしたら、従来通り普通に打てばいいんですよ。佐藤本来の速い打球が1・2塁間を抜けていくと思います。このように臨機応変に打ち方を変えて、点を取る野球を考えるべきなんです。
ただ漫然と打っていたんでは、調子のいい時は打って勝てますが、不調な時は打てない点が取れないで勝てません。それでは優勝は出来ないんですよね。チーム全体でもう少し創意工夫が必要だと思います。 |
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